ロシア語のアルファベットの読み方や発音を知ろう

ロシア語のアルファベットの読み方って分かりますか?

ロシア語のアルファベットといわれても、ちんぷんかんぷんという人も少なくないと思います。

僕自身、今でこそロシア語に慣れ親しんでいますが、小学生の頃に初めてロシア語のアルファベット(キリル文字)を見た時は、奇異な印象を受けたものです。

キリル文字は、スラヴ諸語を表記するのに用いられる表音文字の体系の一種です。

目次

・ロシア語のアルファベットの読み方を知ろう

・ロシア語のアルファベットは、全部でたったの33文字

1. ロシア語のアルファベットの読み方を知ろう

ロシア語にも英語のようにアルファベットがあります

ロシア語のアルファベットはどのように読むか、学習していきましょう。

以下、便宜的にカタカナ表記を用いてロシア語の音を説明します。カタカナはあくまでも、ロシア語の音を日本語の音に近似したものに過ぎないということを決して忘れないようにしてください。

ロシア語の音を正しく聞き取れるようになるまで繰り返し聞くことが、ロシア語学習の大前提となることは言うまでもありません。

■1.А(大文字)、а(小文字)

「アー」と読みます。英語のAと大文字、小文字ともに同じですが「エイ」とは発音しません。

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■2.Б(大文字)、б(小文字)

「ベー」と読みます。英語のBに相当します。

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■3.В(大文字)、в(小文字)

「ヴェー」と読みます。英語のVに相当します。Б、бと混同しないようにしましょう。

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■4.Г(大文字)、г(小文字)

「ゲー」と読みます。rに似ていますが、英語でいうGを表します。

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■5.Д(大文字)、д(小文字)

「デー」と読みます。英語でいうDです。筆記体だと小文字はgに似た形になります。

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■6.Е(大文字)、е(小文字)

「イェー」と読みます。英語のように「イー」とは発音しないので、注意が必要です。

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■7.Ё(大文字)、ё(小文字)

「ヨー」と読みます。ロシア語の入門書ではよく「オの前に短くィをつける感じ」と解説されています。

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■8.Ж(大文字)、ж(小文字)

「ジェ」と読みます。英語のJに近いですが、もっと柔らかい感じで発音します。

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■9.З(大文字)、з(小文字)

「ズェ」と読みます。英語ではZに相当する文字です。

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■10.И(大文字)、и(小文字)

「イー」と読みます。英語のNに形が似ていますが、間違えないようにしましょう。

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■11.Й(大文字)、й(小文字)

「イクラートカエ」と読みます。ロシア語の入門書ではよく「イとユを同時に発声する感じ」と解説されています。

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■12.К(大文字)、к(小文字)

「カー」と読みます。英語の子音Kに相当します。

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■13.Л(大文字)、л(小文字)

「エル」と読みます。英語の子音Lに相当します。

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■14.М(大文字)、м(小文字)

「エム」と読みます。英語の子音Mに相当します。

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■15.Н(大文字)、н(小文字)

「エヌ」と読みます。見た目はHですが、英語の子音Nに相当します。

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■16.О(大文字)、о(小文字)

「オー」と読みます。日本語のオとは響きがかなり異なります。

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■17.П(大文字)、п(小文字)

「ペー」と読みます。英語の子音Pに相当します。

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■18.Р(大文字)、р(小文字)

「エル」と読みます。英語の子音Rに相当します。

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■19.С(大文字)、с(小文字)

「エス」と読みます。英語の子音Sに相当します。

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■20.Т(大文字)、т(小文字)

「テー」と読みます。英語の子音Tに相当します。

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■21.У(大文字)、у(小文字)

「ウー」と読みます。英語のYに形が似ているので、混同しないように注意しましょう。

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■22.Ф(大文字)、ф(小文字)

「エフ」と読みます。英語の子音Fに相当します。

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■23.Х(大文字)、х(小文字)

「ハー」と読みます。強いて言えば「ハ行とカ行の中間の音」ですが、実際のロシア人の発音を徹底的に聴き込んでみてください。

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■24.Ц(大文字)、ц(小文字)

「ツェ」と読みます。英語の子音「ts」に相当します。

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■25.Ч(大文字)、ч(小文字)

「チェ」と読みます。日本語でいうチャ行に対応すると言えるでしょう。

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■26.Ш(大文字)、ш(小文字)

「シャー」と読みます。英語の子音「sh」に近いかもしれません。

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■27.Щ(大文字)、щ(小文字)

「シシャー」と読みます。Ш、шと聞き分けることができるようになるまで、実際のロシア人の発音を聴き込んでみてください。

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■28.ъ(小文字)

いわゆる硬音符で、「トヴョールディーズナーク」と読みます。子音と母音を分けるための記号で、この記号そのものを発音することはありません。

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■29.Ы(大文字)、ы(小文字)

「ウィ」と読みます。ロシア語らしさを最も感じさせる母音だと思います。

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■30.ь(小文字)

いわゆる軟音符で、「ミャーヒキーズナーク」と読みます。強いて言えば、この記号が後ろにつくと、短いィを伴うような発音になります。

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■31.Э(大文字)、э(小文字)

「エ」と読みます。日本語のエとは響きがかなり異なります。

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■32.Ю(大文字)、ю(小文字)

「ユー」と読みます。

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■33.Я(大文字)、я(小文字)

「ヤー」と読みます。

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2. ロシア語のアルファベットは、全部でたったの33文字

以上、ロシア語のアルファベットについて解説しました。

僕自身、ロシア語を学び始めた当時、これらのキリル文字に対する抵抗は全くありませんでした。英語のアルファベットに似ている文字も多いですし、そもそも全部で33文字しかありません。

ただし、僕自身がそうであったように、キリル文字の順番を覚えるのには多少時間がかかるかもしれません。キリル文字の順番が頭の中であやふやな状態だと、露和辞典を引く時に相当な苦労を強いられます。

英語のようなアルファベットの歌があればなあ・・・と思っていた矢先になんと発見しました!

多少アレンジされていますが、英語のアルファベットの歌と同様、きらきら星のメロディーを基本にしているので、覚えやすいと思います。

ロシア人の声で発音を学べる点も嬉しいですね。

この記事を読んでくださっている皆さんも、ぜひ楽しみながらロシア語のアルファベットをマスターしてみてください。

ロシア語のアルファベットを読み書きできるようになった暁には、本格的にロシア語を勉強したくなるかもしれません。

そんなときは白水社から刊行されている「ニューエクスプレスプラス ロシア語(黒田龍之介著)がお勧めです。スキットも文法事項の説明も平易で、初心者が挫折しにくいように工夫が施されており、無理なくロシア語の全体像を掴めると思います。

ロシア語の基礎を体系的に学びたい人は「NHK新ロシア語入門(佐藤純一著)がお勧めです。この本の内容をマスターすれば、ロシア語の初級は卒業したと考えてよいでしょう。

           

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