ちょっとズレてた僕の子供時代
僕が六歳だった頃、明治製菓のキャンディー「チェルシー」のコマーシャルが盛んに流れていました。いくつかのバージョンがあるようですが、僕が記憶しているのは、金髪の女の子が小川の脇で花をつんでいて、その花で花輪を作り頭にかぶってチェルシーを取り出し口に入れ、片言の日本語で「アナタニモ、チェルシー、アゲタイ」と言うものです。 もちろん、『仮面ライダー』でテレビが一方向メディアであることを学んだ僕は、その女の子が本当に僕にチェルシーをあげたがっているとは露も思いませんでした。