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フランス語

フランス語ってどんな言葉?

フランス語というと、その洗練された響きや、ファッションやグルメの世界でよく耳にする言葉を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、一部の人々にとっては、その特異な発音や文法から、少々アクセスしにくいと感じるかもしれません。

それにもかかわらず、フランス語は日本語に多くの単語を提供しており、我々の日常生活に深く浸透しています。

例えば、「カフェオレ」(café au lait)、「パフェ」(parfait)、「オムレツ」(omelette)、「カツレツ」(côtelette)などの飲食関連の単語や、「ルージュ」(rouge)、「プレタポルテ」(prêt-à-porter)、「オートクチュール」(haute couture)などのファッション関連の単語は、皆さんが一度は耳にしたことがあるでしょう。

さらに、ファッションやグルメの分野以外にも、フランス語からの外来語は多数存在します。例えば、「ビューロー」(bureau)は「事務所」を意味し、「クーデター」(coup d’état)は「政変」を意味します。また、「アバンギャルド」(avant-garde)は「先駆的な」を意味し、芸術や文化の分野でよく使われます。

フランス語を学ぶと、これら既知の外来語の数々に驚くことでしょう。

さらに、フランス語は英語にも大きな影響を与えており、英語の知識を活用してフランス語を学ぶことが可能です。

フランス語は、その起源をローマ帝国の言語であるラテン語に遡ることができます。そのため、スペイン語、カタルーニャ語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語など、ラテン語を母体とする言語群とは親類関係にあります。フランス語がローマ字を使用しているのも、このラテン語の影響によるものです。しかし「フランス」という国名は、5世紀頃に移住してきたゲルマン民族、フランク族から派生しています。したがって、フランス語はラテン語の基盤の上に、ゲルマン諸語との交流を通じて現在の形に進化しました。

フランス語の歴史における特筆すべき出来事の一つは、11世紀にフランス北部のノルマンディー地方を拠点としていたノルマン人がイギリスを征服したことです。その結果、ノルマン王朝が一時期続いたことで、英語には多くのフランス語の単語が取り入れられました。

具体的な例としては、「beef」(牛肉)はフランス語の「boeuf」、「pork」(豚肉)は「porc」、「mutton」(羊肉)は「mouton」、「poultry」(鶏肉)は「poulet」、「veal」(子牛肉)は「veau」など、食材に関する単語が多くあります。

また、食材以外の分野でも、「ballet」(バレエ)はフランス語の「ballet」、「genre」(ジャンル)は「genre」、「façade」(ファサード)は「façade」、「garage」(ガレージ)は「garage」など、多くのフランス語の単語が英語に取り入れられています。

また、「私はビールを一杯飲む。」という文は

英語:I drink a glass of beer.

フランス語:Je bois un verre de bière.

となり、主語・動詞・目的語の順序で単語を配置する文法構造が共通しています。

このように、英語の知識がフランス語学習において大いに役立つのです。

フランス語は、フランス国内だけでなく、他の地域でも広く使われています。

ヨーロッパでは、ベルギーの南部、スイスの一部地域、そしてモナコとルクセンブルクといった国々でフランス語が使用されています。さらに、アメリカ大陸とその周辺では、カナダのケベック州やカリブ海のハイチ、マルチニックなどでもフランス語が話されています。

アフリカでは、フランスがかつて植民地や保護領としていた地域が多く、これらの地域ではフランス語が公用語として使われていたり、一般的に理解されたりします。その例としては、カメルーン、コート・ジボワール、ガボン、中央アフリカ、セネガル、コンゴ、ニジェール、マリ、アルジェリアなどが挙げられます。

さらに、モロッコとチュニジアはフランスと歴史的なつながりが深く、フランス語が広く理解されています。また、意外なことに、中東のレバノンでもフランス語がよく通じます。

フランス語の話者の総数はどれくらいでしょうか?

これは一筋縄ではいかない問題です。アフリカでは、日常的には自分たちの言語を使いつつ、公用語としてフランス語を使う人が多いからです。しかし、大まかに見積もると、フランス本国の人口約6,000万人を含む約一億人がフランス語を日常的に使っているとされています。さらに、日常的ではないが必要に応じてフランス語を使う人が一億人程度いるとされているため、合計すると約二億人となります。

フランス語を学ぶことで、これらの人々とのコミュニケーションが可能になります。

フランスは17世紀に早くも絶対王政を樹立し、18世紀のフランス革命を経てナポレオン時代にはその力を頂点に達しました。その政治的な影響力から、フランス語はヨーロッパの政治や外交の舞台で一種のリンガ・フランカとして使われるようになりました。

この影響は、トルストイの時代のロシア文学にも見られ、時折フランス語が混ざっていることがあります。例えば、トルストイの『戦争と平和』では、登場人物たちが社交場面でフランス語を話すシーンが描かれています。

その一例として、作品の冒頭部分がフランス語で書かれています。その一部を引用します。

Eh bien, mon prince.  Gênes et Lucques ne sont plus que des apanages, de la famille Buonaparte.

【日本語訳】

ねえ、公爵様。ジェノバとルッカはもはやボナパルト家の領地にすぎないのですわ。

これは、当時のロシア貴族が日常生活で本当にフランス語を使っていたことを反映しています。

このような状況は第一次世界大戦が終わるまで続きました。

その後、英語の勢力が増すにつれてフランス語の影響力は減退しましたが、現在でもフランス語は国連の6つの公用語の一つであり、万国郵便連合やユネスコでも公用語として使用されています。

さらに、近代オリンピックを復活させたのがフランス人のクーベルタン男爵だったことから、フランス語はオリンピックの公式言語としても認められています。

フランス語の魅力は、何と言ってもフランスの豊かな文化にあります。フランスは、パスカルやデカルトなどの哲学者、ルソーやスタンダールなどの思想家・作家、ガロワやパスツールなどの科学者を輩出してきました。また、ルノワールやモネの絵画、ラヴェルやドビュッシーの音楽、そしてサン=テグジュペリの名作『星の王子さま』など、フランスの文化は世界中で知られています。

特に『星の王子さま』には、フランス語の美しさが詰まっています。その中でも特に有名なフレーズに、「On ne voit bien qu’avec le cœur.  L’essentiel est invisible pour les yeux.」があります。これは、「心で見なければ、何も見えない。本当に大切なものは目に見えないんだよ。」という意味で、物事の本質を見抜くためには、目に見えるものだけでなく、心で感じることも大切であるというメッセージを伝えています。

20世紀初頭からパリはファッションの中心地として世界的な注目を集め、フランス料理の洗練された味わいは世界中の人々を魅了してきました。また、カンヌ映画祭は毎年世界中から多くの人々を集め、ハリウッド映画が主流の現代でも、ゴダールやオゾン、クラピッシュなどの監督が手掛けるフランス映画は独自の魅力を放ち続けています。

日本とフランスの間には政治的・経済的な深い関係はないかもしれませんが、日本ではシャネルやルイ・ヴィトンなどのフランスブランドが広く愛されています。また、テレビコマーシャルや店舗名、商品名にもフランス語が頻繁に使われています。これは、フランスの文化が強い魅力を持っていることの証です。

フランス語の発音を聴いてみよう!

EXEMPLE 1

Ce cours ne vise pas à améliorer les prétendus scores par un apprentissage par cœur.

Comment se fait-il que vous ayez acquis le japonais de manière si naturelle, au point de le manier comme une seconde nature ?

C’est parce qu’au cours de votre petite enfance, vous vous êtes familiarisé avec les significations et les schémas inhérents aux sons par le simple fait de les vivre.

En partant du son comme point de départ, il devient possible de maîtriser n’importe quelle langue avec autant de facilité que sa langue maternelle.

En tant qu’instructeur japonais ayant étudié des langues du monde entier et réalisé des traductions dans de nombreuses langues, je privilégie l’intuition et l’émotion à la théorie, en adaptant l’expérience parfaitement à vos besoins.

Takuo Nakamura

🇫🇷 Henri(フランス人男性)

©ondoku3.com

【日本語訳】

本講座は、いわゆる点数アップを目指した学習や勉強ではありません。

あなたが日本語を自然に覚え、当然のように使いこなせているのは何故でしょうか?

それは幼少期に「音」を感じるなかで、音の持つ意味や法則に気づくという経験をしているから。

「音」を起点にすれば、どんな言語であっても母国語のように身につけることが可能なのです。

世界各国の言葉を学び、多くの言語の翻訳に携わってきた日本人講師が、理論よりも感覚・感情に焦点を当て、あなたに合った最適な語学体験を提供します。

中村卓雄

EXEMPLE 2

On dit souvent que l’apprentissage d’une nouvelle langue à l’âge adulte présente des difficultés considérables.

Comment donc acquérir une maîtrise pratique d’une langue étrangère ?

La clé réside dans le processus par lequel les nourrissons maîtrisent leur langue maternelle.

Durant nos premières années, avons-nous disséqué les règles de grammaire ou mémorisé des listes de vocabulaire pour parler japonais ?

Plutôt, nous avons probablement assimilé la langue en écoutant la parole de notre entourage – les adultes proches, les voix à la télévision – et en les imitant, même si cela était hésitant au début.

En substance, les langues s’acquièrent naturellement par rien d’autre que l’écoute et l’imitation.

Sans s’imprégner d’abord des sons d’une langue et laisser se former des images mentales vives, toute tentative d’étude formelle est vouée à l’échec.

Dans ce cours, je propose une guidance pour construire le circuit phonologique – la voie neuronale centrale pour la perception auditive et la vocalisation –, qui sous-tend une telle acquisition naturelle du langage.

🇫🇷 Henri(フランス人男性)

©ondoku3.com

【日本語訳】

大人になってから新しい言語を学ぶことは大変難しいと言われています。ではどうすれば実践的な語学を習得できるのでしょうか?

そのヒントは「幼児が母国語を習得するプロセス」にあります。

私たちは幼少期に、日本語を喋れるようになるために文法の勉強や単語の暗記をしたでしょうか? 周りの大人たちの言葉やテレビの音声などを聴き、舌足らずながらもそれを真似て言葉を習得していったと思います。

本来、言語とは「聴いて」「真似る」だけで習得できるものなのです。

音を十分聴き、イメージが頭の中でクリアになってから、言語の学習に取り掛からないと失敗してしまいます。

当講座では、このような音韻回路(聴き取りと発声の基礎回路)を確立するお手伝いをします。

EXEMPLE 3

Afin d’établir le circuit phonologique, j’ai préparé une vaste gamme de supports audio.

En écoutant ces enregistrements de manière répétée au quotidien, votre oreille – habituée à la langue maternelle – se relâchera, permettant aux images mentales des sons de la langue étrangère de se préciser.

Par ailleurs, à mesure que votre corps intègre ces sons, les mouvements des petits muscles de l’oreille moyenne s’adapteront à la langue étrangère, et en synchronisation avec cela, votre prononciation se rapprochera naturellement de celle d’un locuteur natif.

🇫🇷 Henri(フランス人男性)

©ondoku3.com

【日本語訳】

音韻回路を確立させるために、多種多様な音声をご用意しております。

これらの音声を日常的に繰り返し聴くことで、母国語になじんだ耳がほぐれ、外国語の音のイメージがはっきりとしていきます。

また、音を体に覚えさせることで、中耳にある小さな筋肉の動きも外国語に対応したものとなり、これと連動して発音も自然と近いものになっていくのです。

EXEMPLE 4

Avez-vous déjà rencontré des obstacles dans vos études linguistiques ?

Peut-être un manque de temps pour étudier quotidiennement, un intérêt déclinant ou simplement le fait de le trouver monotone.

Ce cours propose des leçons individuelles sur mesure.

Vous pouvez choisir parmi plus de vingt langues, dont l’anglais, et je concevrai les sessions en fonction de vos aspirations et de votre rythme quotidien.

Avant tout, maintenir la motivation est essentiel dans l’apprentissage d’une langue.

À cette fin, je sélectionne des supports engageants – tels que des films, des essais et de la musique –, adaptés à vos préférences.

Au-delà de la fourniture de méthodes, de conseils pour la lecture à voix haute et d’explications sur les structures linguistiques, je vous accompagne dans la découverte personnelle du charme de la langue, favorisant ainsi un véritable enthousiasme pour l’engagement.

🇫🇷 Henri(フランス人男性)

©ondoku3.com

【日本語訳】

語学学習でつまずいたことはありませんか? 毎日の学習時間が取れない、飽きてしまう、面白くないなど。当講座はマンツーマンレッスンです。

英語をはじめとする20か国語以上の中から学びたい言語を選ぶことができ、講師があなたの希望や生活リズムに合わせてレッスン設計を行います。

また、語学学習において何より大切なのはモチベーションの維持です。あなたの好みに合わせて、映画、エッセー、音楽といった楽しめる教材をご用意しております。

メソッドの提供や音読指導・言葉の仕組みの解説はもちろん、あなた自身が言語の世界の面白さに気づき、進んで学習に取り組めるようなお手伝いをいたします。

EXEMPLE 5

Pendant mes études à l’université de Kyoto, l’autobiographie de Heinrich Schliemann m’a profondément inspiré à me consacrer au multilinguisme.

Après mon diplôme, lors d’un voyage en Grèce, j’ai eu une rencontre marquante avec un professeur d’université britannique retraité qui maîtrisait couramment quatorze langues.

Bien qu’il ait déjà plus de soixante-dix ans, il étudiait assidûment le grec, sa quinzième langue.

Sa curiosité insatiable malgré son âge avancé m’a profondément ému et m’a attiré encore plus profondément dans le monde enchanteur des langues qui l’avait captivé.

Cependant, l’acquisition de plusieurs langues n’était pas une tâche aisée pour moi.

À la recherche d’indices pour les maîtriser, je me suis immergé dans des ouvrages sur les sciences du cerveau, la phonétique, la psychologie et la philosophie.

Cela m’a conduit à une question décisive : comment avais-je acquis le japonais ?

Peu importe la complexité d’une langue, aucun enfant n’échoue jamais à apprendre sa langue maternelle.

J’ai réalisé que la clé résidait dans le processus par lequel les enfants acquièrent le langage, et à partir de cette révélation, j’ai élaboré ma propre méthode d’étude.

Aujourd’hui, le nombre de langues que j’ai apprises dépasse trente.

Pour mémoire, mon ancien métier consistait à traduire en anglais les spécifications de brevets étrangers pour un grand constructeur automobile.

S’immerger dans tant de langues transforme chaque jour en une cascade de découvertes.

S’engager avec une langue revient à rien de moins qu’à toucher la culture, l’histoire et l’esprit de ses locuteurs.

Je vous encourage également à franchir les limites de votre langue maternelle, le japonais, et à élargir votre horizon.

🇫🇷 Henri(フランス人男性)

©ondoku3.com

【日本語訳】

僕は京都大学在学中に読んだハインリヒ・シュリーマンの自伝に触発されて、マルチリンガルになることを志しました。

そして僕は卒業後に旅行で訪れたギリシアで、14か国語を話すイギリス人の元大学教授と衝撃的な出会いを果たしました。

彼は当時既に70代で、15か国語めの言語、ギリシア語を熱心に学んでいました。

僕は高齢になっても尽きない彼の探究心に感銘を受け、彼を魅了した言語の世界にますますのめり込みました。

しかしながら、多言語の習得は僕にとって容易ではありませんでした。

何か習得のヒントはないだろうかと、脳科学、音声学、心理学、哲学などの本を読み漁りました。

そして、自分はどうやって日本語を習得したのだろうという疑問が湧いてきました。

世界中どんなに難しい言語を操る民族でも、母国語の習得に挫折する子供は一人もいません。

「子供が言語を身につけるプロセス」にヒントがあると思いました。

僕はこうして独自の学習法を確立し、今や学んだ言語の数は30以上になります。

ちなみに、かつては某大手自動車メーカーの外国特許出願明細書の英訳を本業としていました。

これだけいろいろな言語を学んでいると、毎日が発見の連続です。

ある言語に触れるということは、その言語を話す人々の文化や歴史、心に触れるということに他なりません。

あなたもぜひ、日本語という母国語の枠を飛び越えて、ご自身の世界を広げていってください。