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コックニー押韻俗語辞典:例文で学ぶ、ロンドンの隠語の世界

ロンドンのオクスフォード通りの雑踏

Vで始まるコックニー押韻俗語

01

Van Gogh

Van Gogh(ゴッホ:画家)→ lough(湖)

【例文】

Let’s go for a swim in the Van Gogh.

🇬🇧 Ryan(イギリス人男性)

©ondoku3.com

【日本語訳】

湖で泳ぎに行こうよ。

02

Vera Lynn

Vera Lynn(ヴェラ・リン:英国の女優・歌手)→ gin(ジン)

【例文】

Fancy a Vera Lynn after dinner?

🇬🇧 Thomas(イギリス人男性)

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【日本語訳】

夕食後にジンを一杯どう?

03

vicar and tarts

vicar and Tarts(牧師とタルト)→ parts(部品)

【例文】

Pass me those vicar and tarts, will you?

🇬🇧 Libby(イギリス人女性)

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【日本語訳】

あの部品を渡してくれる?

04

vinegar and pepper

vinegar and Pepper(酢と胡椒)→ stepper(ステッパー:階段)

【例文】

Mind the vinegar and pepper, it’s a bit steep.

🇬🇧 Mia(イギリス人女性)

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【日本語訳】

階段に気をつけて、結構急だから。

Wで始まるコックニー押韻俗語

01

weasel and stoat

weasel and stoat(イタチとオコジョ)→ coat(コート)

【例文】

It’s getting chilly, better grab your weasel.

🇬🇧 Alfie(イギリス人男性)

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【日本語訳】

寒くなってきたから、コートを持って行きな。

02

whistle and flute

whistle and flute(ホイッスルとフルート)→ suit(スーツ)

【例文】

He’s wearing his best whistle and flute today.

🇬🇧 Brian(イギリス人男性)

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【日本語訳】

彼は今日、最高のスーツを着ているよ。

03

wife and knife

wife and knife(妻とナイフ)→ life(生活)

【例文】

Married life is full of wife and knife moments.

🇬🇧 Olivia(イギリス人女性)

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【日本語訳】

結婚生活にはいろんなドラマがあるね。

04

wind and kite

wind and kite(風と凧)→ web site(ウェブサイト)

【例文】

Have you seen his new wind and kite?

🇬🇧 Sonia(イギリス人女性)

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【日本語訳】

彼の新しいウェブサイト見た?

Xで始まるコックニー押韻俗語

01

X-ray Spex

X-ray Spex(エックスレイスペックス:バンド名)→ cheques(小切手)

【例文】

He never carries cash, just X-ray Spex.

🇬🇧 Elliot(イギリス人男性)

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【日本語訳】

あいつは現金は持ち歩かないで、小切手だけだ。

02

Xmas Cake

Xmas cake(クリスマスケーキ)→ fake(偽物)

【例文】

That watch looks a bit Xmas Cake to me.

🇬🇧 Abbi(イギリス人女性)

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【日本語訳】

その腕時計、ちょっと偽物っぽいわ。

Yで始まるコックニー押韻俗語

01

Yankee Doodle

Yankee Doodle(ヤンキードゥードゥル)→ noodle(頭、脳)

【例文】

Use your Yankee Doodle and think about it.

🇬🇧 Ethan(イギリス人男性)

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【日本語訳】

頭を使って考えてみろよ。

02

Yard of Ale

Yard of Ale(ヤード・オブ・エール:長いグラスのビール)→ tail(尾、尻)

【例文】

Get off your Yard of Ale and help out.

🇬🇧 Geraint(イギリス人男性)

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【日本語訳】

尻を上げて手伝ってくれ。

03

Yellow Pages

Yellow Pages(イエローページ:電話帳)→ wages(給料)

【例文】

I haven’t received my Yellow Pages yet.

🇬🇧 Noah(イギリス人男性)

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【日本語訳】

まだ給料をもらってないんだ。

04

Ying Tong

Ying Tong(ヨングトン:ナンセンスなフレーズ)→ song(歌)

【例文】

Sing us a Ying Tong at the pub.

🇬🇧 Oliver(イギリス人男性)

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【日本語訳】

パブで一曲歌ってくれ。

05

you and me

you and me(あなたと私)→ tea(紅茶)

【例文】

Fancy a you and me after dinner?

🇬🇧 Amy(イギリス人女性)

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【日本語訳】

夕食後に紅茶でもどう?

Zで始まるコックニー押韻俗語

01

zebra crossing

zebra crossing(横断歩道)→ bossing(上司)

【例文】

The zebra crossing has been giving me a hard time today.

🇬🇧 Ryan(イギリス人男性)

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【日本語訳】

今日、上司がめっちゃ厳しいんだよ。

02

zigzag and twirl

zigzag and twirl(ジグザグと回転)→ girl(女の子)

【例文】

He’s out with his new zigzag and twirl tonight.

🇬🇧 Thomas(イギリス人男性)

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【日本語訳】

今夜、彼は新しい彼女と一緒に出かけているよ。

コックニー押韻俗語に関するよくある質問

コックニー押韻俗語について、多くの人が抱く疑問を解消するため、よくある質問をまとめました。

コックニー押韻俗語はいつから使われ始めたの?

コックニー押韻俗語の起源は、19世紀のロンドン東部、特に労働者階級のコミュニティにまで遡ると考えられています。産業革命の影響で急激な社会変革が起き、労働者階級の人々は独自の文化や言葉を発展させていきました。コックニー押韻俗語は、外部の人々から会話を隠すため、そして仲間意識を深めるために使われ始めたと考えられています。

コックニー押韻俗語は現代でも使われているの?

コックニー押韻俗語は、現代でもロンドン東部では伝統的に使われていますが、かつてほど一般的ではありません。しかし、近年では、若い世代の間で再び人気が出てきています。また、イギリスのテレビや映画、音楽などのメディアでも取り上げられることが増え、広く認知されています。

コックニー押韻俗語は難しい?

コックニー押韻俗語は、慣れないと非常に難しく感じるかもしれません。基本的な押韻パターンを覚えることで理解しやすくなりますが、熟練者でも時には新しい語や変形された語に驚かされることがあります。しかし、コックニー押韻俗語を学ぶことで、ロンドンの文化や歴史に対する理解が深まるとともに、会話の中でのユーモアや創造性を楽しむことができます。

まとめ|コックニー押韻俗語辞典

コックニー押韻俗語は、単なる言葉の遊びではなく、ロンドン東部の豊かな文化と歴史を映し出す一部です。そのユニークな表現は、日常の会話に色彩を加えるとともに、仲間意識を深める手助けをしてきました。この記事を通じて、AからZまでのコックニー押韻俗語を例文と共に学ぶことで、ロンドンの隠語の魅力を感じていただけたでしょうか。

コックニー押韻俗語を理解し、使いこなすことは、ロンドン文化への深い理解と愛着を育む一歩です。言葉の背後にある歴史や背景を知ることで、ただの言葉遊びが、文化の一部としての重要性を持つことが分かるはずです。ぜひ、あなたもこのユニークな言語の世界に飛び込み、日常会話に取り入れてみてください。

ABOUT US
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Takuo Nakamura
著者紹介:中村卓雄(なかむらたくお)
語学講師・翻訳家・ライター
京都大学で言語学を学び、トヨタ自動車の外国特許出願明細書の英訳をはじめとして多くの言語の翻訳に従事
「体感語学の中村屋」を主催、ネイティブ発音の音声をベースにした独自のメソッドを展開
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HLI英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語・オランダ語コース修了
愛知県江南市在住