ギリシア語のアルファベットの書き方や発音を知ろう

皆さんはギリシア語のアルファベットの書き方って分かりますか?

ギリシア語のアルファベットといわれても、ちんぷんかんぷんという人も少なくないと思います。

僕自身、今でこそギリシア語に慣れ親しんでいますが、高校時代の数学や物理の授業でギリシア語のアルファベット(ギリシア文字)の存在を知った時は、いつかギリシア語を勉強してみたいと思ったものです。

ギリシア文字は、ギリシア語を表記するのに用いられる表音文字の体系です。その起源は、紀元前9世紀ごろまで遡ると考えられています。セム語派のフェニキアが使用していたフェニキア文字がギリシア文字の基礎になったと言われています。 ここでは、ギリシア語のアルファベット24文字について、一つずつ解説します。

1. 目次

  • ギリシア語のアルファベットの書き方を知ろう
  • ギリシア語のアルファベットは、たったの24文字

2. ギリシア語のアルファベットの書き方を知ろう

ギリシア語にも英語のようにアルファベットがあります。

ギリシア語のアルファベットはどのように書くか、学習していきましょう。

以下、便宜的にカタカナ表記を用いてギリシア語の音を説明します。

カタカナはあくまでも、ギリシア語の音を日本語の音に近似したものに過ぎないということを決して忘れないようにしてください。 ギリシア語の音を正しく聞き取れるようになるまで繰り返し聞くことが、ギリシア語学習の大前提となることは言うまでもありません。

  • 1.Α(大文字)、α(小文字)

「アルファ」(alpha)と読みます。数学や物理の授業で馴染みがあるという人も多いのではないでしょうか?

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  • Β(大文字)、β(小文字)

「ヴィタ」(veta)と読みます。日本では「ベータ」という表記が一般的です。意外と知られていないことですが、アルファベットというのは、ギリシア語のα(アルファ)とβ(ヴィタ)が語源になっています。

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  • 3.Γ(大文字)、γ(小文字)

「ガマ」(gamma)と読みます。日本では「ガンマ」という表記が一般的です。放射線の一種であるガンマ線で有名ですね。

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  • 4.Δ(大文字)、δ(小文字)

「ゼルタ」(delta)と読みます。日本では「デルタ」という表記が一般的です。数学や物理の分野では二つの量の差を表すのに用いられます。また、地学の世界ではデルタ地帯(三角州)という言葉もよく使われます。

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  • 5.Ε(大文字)、ε(小文字)

「エプシロン」(epsilon)と読みます。ギリシア語でギリシアという国名(Ελλάδα)を書いた場合、その頭文字はエプシロンです。

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  • 6.Ζ(大文字)、ζ(小文字)

「ジタ」(zita)と読みます。「ジータ」と表記されることもあります。大文字と小文字の形がかなり違うので、注意しましょう。

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  • 7.Η(大文字)、η(小文字)

「イタ」(ita)と読みます。「イータ」と表記されることもあります。

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  • 8.Θ(大文字)、θ(小文字)

「シタ」(theta)と読みます。「シータ」と表記されることもあります。数学や物理の分野では角度を表す文字として多用されています。

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  • 9.Ι(大文字)、ι(小文字)

「ヨタ」(iota)と読みます。日本では「イオタ」という表記が一般的です。僕が子供の頃にスーパーカーブームが流行りましたが、その中で脚光を浴びた車の一つが、ランボルギーニ・イオタです。

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  • 10.Κ(大文字)、κ(小文字)

「カパ」(kappa)と読みます。これは大文字と小文字が似ていて、しかも英語のK(k)から連想できるので覚えやすいですね。

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  • 11.Λ(大文字)、λ(小文字)

「ラムザ」(lambda)と読みます。日本では「ラムダ」という表記が一般的です。物理の分野では波長を表すのにこの文字が使われます。

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  • 12.Μ(大文字)、μ(小文字)

「ミ」(mi)と読みます。日本では「ミュー」という表記が一般的です。ちなみにμm(マイクロメートル)という単位がありますが、1μmは 10の-6乗m、つまり0.001mmと等しくなります。 

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  • 13.Ν(大文字)、ν(小文字)

「ニ」(ni)と読みます。日本では「ニュー」という表記が一般的です。大文字は英語の「N」に似ているので覚えやすいと思いますが、小文字の形は独特なので注意しましょう。

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  • 14.Ξ(大文字)、ξ(小文字)

「クシ」(ksi)と読みます。大文字も小文字も個性的な形をしていますね。

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  • 15.Ο(大文字)、ο(小文字)

「オミクロン」(omicron)と読みます。新型コロナウイルスの変異株として一躍有名になったため、ギリシア語に関心がない人たちにも周知されているようです。

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  • 16.Π(大文字)、π(小文字)

「ピ」(pi)と読みます。日本では円周率π(= 3.141592…)を「パイ」と呼んでいるため、こちらの読みの方が浸透しているようです。おそらくこれが平均的な日本人にとって最も馴染み深いギリシア文字ではないでしょうか?

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  • 17.Ρ(大文字)、ρ(小文字)

「ロ」(rho)と読みます。物理の分野では密度や電気抵抗率を表すのに使われます。

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  • 18.Σ(大文字)、σ, ς(小文字)

「シグマ」(sigma)と読みます。大文字は、英語で「和」を意味する「Sum」の頭文字Sに相当し、数学の分野では代入・加算の記号としてよく知られています。小文字には二種類あるので注意が必要です。「σ」は語頭または語中で、「ς」は語尾で使用します。

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  • 19.Τ(大文字)、τ(小文字)

「タフ」(taf)と読みます。電気回路における時定数を表すのに使われることが多いです。材料力学の分野ではこの文字を使ってせん断応力を表します。

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  • 20.Υ(大文字)、υ(小文字)

「イプシロン」(ipsilon)と読みます。この文字は物理でも数学でもあまり使われていないようです。

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  • 21.Φ(大文字)、φ(小文字)

「フィ」(fi)と読みます。日本では「ファイ」という表記が一般的です。角度や位相を表す記号としてよく使われます。

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  • 22.Χ(大文字)、χ(小文字)

「ヒ」(chi)と読みます。英語の「X, x」に似ていますが、発音は似ても似つかないので注意しましょう。

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  • 23.Ψ(大文字)、ψ(小文字)

「プシ」(psi)と読みます。量子力学において確率振幅を表わす関数、すなわち、波動関数の記号としてこの文字が頻繁に用いられます。

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  • 24.Ω(大文字)、ω(小文字)

「オメガ」と読みます。物理の分野では角速度を表すことが多いです。そういえば昔、杉山清貴&オメガトライブというバンドが人気を博していましたね。

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3. ギリシア語のアルファベットは、たったの24文字

以上、ギリシア語のアルファベットについて解説しました。

僕自身、本腰を入れてギリシア語を学び始めた数年前、これらのギリシア文字に対する抵抗は全くありませんでした。英語のアルファベットから類推できる文字も多いですし、そもそも全部で24文字しかありません。

ただし、ギリシア文字の順番を覚えるのには多少時間がかかるかもしれません。ギリシア文字の順番が頭の中であやふやな状態だと、希和辞典を引く時に相当な苦労を強いられます。

英語のようなアルファベットの歌があればなあ…と思っていた矢先になんと発見しました!

とてもシンプルなアレンジで、英語のアルファベットの歌と同様、きらきら星のメロディーを基本にしているので、覚えやすいと思います。

ギリシア人の声で発音を学べる点も嬉しいですね。

この記事を読んでくださっている皆さんも、ぜひ楽しみながらギリシア語のアルファベットをマスターしてみてください。

ギリシア語のアルファベットを読み書きできるようになった暁には、本格的にギリシア語を勉強したくなるかもしれません。

そんなときは三修社から刊行されているゼロから話せる現代ギリシア語―会話中心」(福田千津子著)がお勧めです。文法事項の説明が最小限に抑えられていて、実践的なギリシア語のフレーズを楽しく学ぶことができます。

ギリシア語の基礎を体系的に学びたい人は、白水社から刊行されている「ニューエクスプレスプラス 現代ギリシア語」(木戸雅子著)がお勧めです。入門書という体裁をとってはいますが、ギリシア語の複雑な文法体系をほぼ網羅しており、本気でギリシア語をマスターしたい人の要求に応えてくれる良書です。

           

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