スウェーデン語の勉強におすすめの本を初級・中級・上級に分けて紹介!

皆さんは北欧の大国スウェーデンに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

南北に細長く伸びる国土に散在する無数の河川や複雑に入り組んだ海岸線、充実した福祉制度、高い税率、男女同権、高い教育水準、開放的な性意識など、挙げたらきりがないかもしれません。

映画好きの人であれば、ウプサラ出身の映画監督・脚本家、イングマール・ベルイマンを思い浮かべるかもしれません。

また、ステラン・スカルスガルドやアリシア・ヴィキャンデルといった英語圏の国でも活躍しているスウェーデン出身の映画俳優も少なくありません。

そんなスウェーデンで話されているスウェーデン語は、ノルウェー語やデンマーク語のような他の北欧諸語に比べて抑揚が豊かで、「音楽的な」言語と言えるでしょう。

また、面白いことに、スウェーデン語は隣国フィンランドの公用語でもあります。

僕自身は、スウェーデン語と同様にゲルマン語派に属するドイツ語を大学で第二外国語として選択していたこともあって、大学在学当時から「いつかスウェーデン語を勉強しよう」と思っていました。

しかしながら他の言語の学習との兼ね合いもあって、重い腰を上げて本格的にスウェーデン語の学習に本格的に取り組み始めたのは、今から約10年前でした。

ところで、スウェーデン語学習をしようと思った人が最初に手に取るべき本とはいったい何なのでしょうか? また、スウェーデン語学習を続けてきた中・上級者が読むべきテキストとは?

ここでは、スウェーデン語の勉強をしたい人にお勧めの本を紹介します。

これからスウェーデン語学習を始めようと思っている人も、すでにスウェーデン語の知識をある程度お持ちの人も、ぜひ新たな一冊に出合えるかもしれないと思って参考にしてください。

1. 目次

  • スウェーデン語を勉強するときにお勧めの本は?
  • スウェーデン語の本を使って語学力をアップさせよう

2. スウェーデン語を勉強するときにお勧めの本は

スウェーデン語の勉強をするときにお勧めの本を紹介します。

  • 1.初心者編

ゼロから話せるスウェーデン語 会話中心/著者:荒川明久

スウェーデン語を初めて勉強する人には必読の一冊です。

老舗の語学系出版社、三修社から刊行されているこの入門書は、「会話中心」というサブタイトル通り、文法事項の説明よりも、実践的なフレーズの習得に重点が置かれています。

本書の素晴らしいところは、付属CDの音質が非常に高いことです。スウェーデン語特有のリズムやメロディーを体得するに最適な教材と言えます。

また、各課のスキットの後の解説欄には、自然な例文が豊富に挙げられており、文法事項の説明も、基本的なところは一通り網羅してあります。

ニューエクスプレスプラス スウェーデン語/著者:速水望

多言語学習マニアにとっては欠かせない白水社のニューエクスプレスシリーズ。

このシリーズのスウェーデン語も充実した内容で、スウェーデンの文化・歴史・社会の特徴を浮き彫りにするような秀逸なスキットと、基本的な文法事項の説明、練習問題とで構成されています。

ただ一つ難点と言えるのは、付属CDにおけるナレーターの話すスピードが、入門書にしては速すぎることです。

初心者に配慮して、ゆっくり目の音声とナチュラルスピードの音声の二段構えの構成にしてもらいたいところです。

  • 2.中・上級者編

スウェーデン語の基本 入門から中級まで/著者:黒田享

老舗語学系出版社、三修社から出版されている比較的厚めの本です。

現在日本で出版されているスウェーデン語の教科書の中では、文法の説明が最も詳しいと言えるでしょう。

本書が素晴らしいのは、付属のmp3音源に、各課の解説に挙げられている全ての例文が吹き込まれていることです。

録音の質も非常に高く、「多言語学習の中村屋」で推奨している音読を実践するのに最適な教材と言えます。

タイトルには「入門から中級まで」と書かれてはいますが、スウェーデン語の知識を整理したい上級者にもきっと役立つことと思います。

現在日本で刊行されているスウェーデン語の教材としては、最高峰と言っても過言ではないと思います。

スウェーデン語 トレーニングブック/著者:當野 能之

一通りスウェーデン語を勉強し終えた人が、豊富な練習問題を通じてスウェーデン語の文法知識を確固たるものにするために有効なのが本書です。

残念ながら音声は付属していませんが、本書に挙げられている例文は、文法事項を習得させるために半ば人工的に作られた無味乾燥な例文ではなく、スウェーデンの社会や文化に対する理解を深めることができるように工夫されています。

スウェーデン語辞典 大学書林

スウェーデン語の教材ではありませんが、中級以上を目指す人にお勧めしたいのが、本書。日本で刊行されている唯一のスウェーデン語の大辞典です。

以前はスウェーデン語の学習者は瑞英辞典に頼らざるを得ませんでしたが、この辞書が刊行されたことによって、スウェーデン語の学習環境が、英語やドイツ語、フランス語やロシア語といった他のメジャーな外国語の学習環境に大きく近づいたと言えます。

残念ながら最新のIT用語には対応していませんが、全部で約43000語が収録されているので、スウェーデン語で書かれた文学作品を読む際には、大いに役に立ちます。

3. スウェーデン語の本を使って、語学力をアップさせよう

以上、スウェーデン語の勉強にお勧めの本を紹介しました。

ここで紹介した本を使って勉強することで、楽しく効率よくスウェーデン語の実力を向上させることができます。

自分に合った本を購入し、ぜひ飽きることなく継続して勉強していきましょう。

           

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